わたしのスパダリな婚約者
◇二次元が飛び出てきた…



穏やかな気候の中、あたたかな日差しを感じる中でゆっくりと紅茶とお茶菓子を楽しむなんて前のわたしじゃ考えられなかったし、しようとも思わなかっただろうなぁと思う。まぁそもそもそんな文化圏には住んでいなかったけど。


風に乗って感じる草花の甘い香りにほっこりしながら落ちてきた髪を耳に掛け直す。本当に、いい天気だなぁ。


ここで少し自己紹介をしようと思う。わたしの名前はリーレ・エル・ドメイン、しがない子爵令嬢である。特筆したものもなく平凡そのものの平均的な令嬢だが唯一他の人と違っているのだろうなと確信していることは、わたしが前世の記憶を持っていることだ。


何も生まれた時から記憶があったわけではないけれど、あることをきっかけにあれよあれよと思い出してしまって…まぁそれはまた後で詳しく話すとして。前世を思い出したからといって何かがかわるわけでもなくわたしはわたしのままだった。


多少考え方などに影響は受けたかもしれないがそれはあくまでも些細なことで…例えるならものすごく含蓄溢れた書物に影響を受けたよ、みたいな感じだろうか。




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