あやかし学校
自分に言い聞かせるように推理する。


それならあのひょうたんについてはどう説明する?


小さかったひょうたんを手に持った瞬間大きくなり、怪異が吸い込まれていった。


あれは現実的な観点からでは到底説明がつかないことだった。


それでも僕の脳裏にはついさっきの出来事が克明に刻み込まれていた。


「なにかの間違いだ。きっと、間違いだ」


ぶつぶつと呟いて、ベッドに潜り込む。


わからないことは怖い。


幽霊と同じでそこにいるのに実態がないような感じがする。


こういうときはなにもかも忘れて眠ってしまえばいい。


頭まで掛け布団をかぶってギュッと目を閉じる。


そうしている間に僕は眠りに落ちていったのだった。
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