【短編】トモウタ。
トモウタ。
電車の振動が、うとうとしていた俺の体を揺らした。


目をしばたかせて、腕時計をみる。

「もうすぐ、だな」


高校時代の悪友の、中邑の結婚式に呼ばれて、俺は久しぶりに帰郷する。

みな、元気にしているんだろうか。

俺は、きゅっと唇をかんだ。


みんなに会えるのはうれしい。
けど、少しだけ恐かった。
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