たった一瞬の恋を

たった一瞬の恋を

*5日目・最終日*



「ねぇ、うい最後は何を教えてくれるの?」



「愛を囁くのはどう?」



「わぁ、なんか素敵。」


にこりと笑ってる。


でも昨日までの笑い方とは少し違うような気がする。


どうしたのだろうか。



「あ、でも愛を囁くってどうするの?」


「好きって言ったり、するらしいよ。」


「好き!!」


ういは目を丸くして驚いてる。


「ふふっ。いたずら。」


するとくしゃりと笑った。
そんな笑い方もするんだ…



「仕方ないな。

りこ、僕も好きだよ。」



その言葉を聞いただけでとっても嬉しくて、ドキドキした。


なんか分かったような気がする。


この感情はきっと『好き』だ。


「ねぇ、私、ういが好き」


好き、大好き。


頬が緩む。

「ふふっ。」


幸せ。
今まで生きていて一番幸せ。



「ねぇうい。ありがとう。

私、ういの生贄になれて幸せ。」



ういは悲しそうに笑った。


「最後にお願いしてもいい?」


「いいよ。」



「ならハグとキス、あと一回して」



すると、ういは私の背中に腕を回してぎゅっと抱きしめた。


この温もり好きだなぁ。


そして私に上を向かせて

唇を口づけた。



唇が離れるのを感じると

私はういの首に手を回して抱きついた。



そっと囁く。


「食べていいよ。」


「わかった。」


ぱっと目の前が暗くなっていく。

ういの顔が見えた。




ねぇうい、私に幸せをくれてありがとう。

大好き。



そんな気持ちを込めて微笑んだ。



意識が落ちるそんな時、

顔に水滴が落ちたのが分かった。


うい、、
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