カップル崩壊ゲーム
そんな僅かな疑問を1人、
淡々と考えていると

男はまたポケットから何かを取り出す。

そして「これ付けろ」と
ぶっきらぼうに言って
何かを私達に向かって放り投げた。

音もなく、私の膝の上に落下したそれは
目隠しだ。

やっぱり、
どこかへ連れて行くつもりなのかもしれない。

少し震える手で私は春くんに
2つ投げられた目隠しの1つを渡す。

春くんが腕を後ろに回して
目隠しを付けているのに続いて私も
同じ行動を取る。
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