カップル崩壊ゲーム
だけど、四葉ちゃんは
床を見つめるばかり。

何も言わない。

答えない。

フル無視だ。

神楽くんの声など、まるでひとつも
届いていないみたい……。

時間だけが過ぎる中。

どこか覚悟を決めたように
四葉ちゃんは軽く天を仰いだ。

そして深いため息を吐き出し、
ギロリと、神楽くんを見た。

その目はもう
私の知ってる目ではなかった。

四葉ちゃんが神楽くんを見る目はいつも
穏やかに笑っていて、キラキラしてる。
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