カップル崩壊ゲーム
「ケホッ……、はぁ…、はぁ……っ」

やがて神楽くんは
泣き声に混じってだんだん苦しそうに
胸を抑え初めてしまった。

「そろそろ……薬の効果出る頃なのかも」

春くんが床に落ちたままの解毒剤を
チラッと見て、そう呟く。

このままほっておけばきっと

神楽くんも……。

「神楽くん…、これ飲みましょう?」

春くんが解毒剤を拾って神楽くんに近づく。

早く飲んでもらわないと死んじゃう…。

春くんも
同じ事を思っているのだろう。

「…うぅ、、っ……はぁ……はぁ、」

神楽くんは明らかに呼吸がしづらそうだ。

それなのに…春くんが差し出した
解毒剤を見ようともしない。
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