カップル崩壊ゲーム
「…っ」

いった…。

そしてまた追い打ちをかけるように
頭の奥の方は
悲鳴を上げ始めた。

ガンガンと、一定のリズムで痛みが襲う。

さっきよりも酷い。

「だから…私に死なせてよ…」

どうせ。

放っておいても私は死ぬ。

それは変わらない事実。

なら私は…

春くんを守りたいから。

もう……

中途半端に逃げたくなんか……

ない。

これが……

春くんが仕組んだ事だとしても____。

もう自分の気持ちに嘘をつくのは……

嫌だから。
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