強烈な旦那様♡おバカなカメ

李範は、そんな夏菜に嫌な顔ひとつせず見守っていた。

｢ご、ごめんなさい…｣
ふと我に返り、謝る夏菜。

｢いや。
好きなだけ、暴れろよ！
それでカメの気が済むなら！｣
｢え………｣

｢その代わり、一つだけ約束しろ！｣

｢え？｣

｢好きなだけ暴れて、暴れきったら……
ちゃんと前を見て、過ごすこと。
この事故を“過去のこと”としてちゃんと受け止めて、人のせいにせず、幸せに生きる努力をしろ！｣
李範は、夏菜を見据え鋭い視線で言った。

｢…………はい！｣
｢よし！｣


そして先に退院した夏菜は、毎日のように李範の見舞いに行き、二人はそんな毎日を積み重ねて心を通わせていった。

二人はごく自然に、二人でいることが当たり前になっていた。

いつの間にかお互いに惹かれ合っていて、口唇を重ねることや身体を重ねることも、ごく自然だった。


そうして二人は、夏菜の大学卒業を待って籍を入れたのだ。


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━━━━━……………
｢━━━━へぇー！なんだか、素敵ね！｣
晶子が微笑み言う。

｢どんな人なの？｣
他の友人達も、興味津々だ。

｢私にはもったいないくらいの、素敵な人！｣

｢夏菜、可愛いもんなぁー！
きっと、イケメンなんだろうなぁ～｣
｢いや、意外と…ダメ男だったり……(笑)｣

｢ううん！イケメンさんだよ！
クールで無愛想だけど、とっても賢くて優しくて、穏やかで……｣

｢へぇー！完璧じゃん！｣
｢なんか、ないのー？
直してほしいとことかー｣

｢うーん……ちょっと、心配性で過保護なとこ…かな？｣

｢フフ…心配性って……それは！夏菜が心配かけてんじゃない？(笑)｣
晶子がクスクス笑う。

｢あ…/////そうかも？(笑)｣

｢フフ…晶子も、夏菜のこと娘みたいに心配してたもんねー(笑)｣
｢まぁね(笑)
だって、心配なんだもん！
夏菜って…誰にでも信じてついてくから、変な人に連れていかれやしないかって！
だから、お母さん心配で……(笑)｣

みんなで笑い合った。