君の甘い笑顔に落とされたい。



「──ごめんね、傘小さくて」


隣を歩く椎名くんに謝ると、なぜか笑われた。


「なんで謝るの。すっごい助かってるよ」
「うぅ、でも、椎名くんの肩濡れてる……」


椎名くんを置いていくことなんてできなくて、結局こうして相合傘をして駅まで帰ることになった。

でも、私のは折りたたみ傘だからどうしたって小さくて。
代わりに傘をさしてくれている椎名くんの左肩は雨で濡れてしまっている。



「花戸さんがいなかっからもっとすごいことになってたよ、ぜったい。まじでありがとね」



明るく笑う椎名くん。
太陽みたいだなぁ……っ

……でも、たしか久世くんたちはファミレスで勉強するとかなんとか……
< 130 / 284 >

この作品をシェア

pagetop