君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


コンコン。


・・・来た。


「はーい」


平然を装って返事をした。



カチャ。


「鈴、今話したいんだけど、いい?」


「あ・・・うん。・・・えっと・・・・・・あ、とりあえず、ここ座る?」


中まで勝手に入って来ずに、入り口で立ったままの奏にベッドに座るよう促した。


私はベッドの真ん中辺りに座っているけど、奏はベッドの端に腰掛けた。


「あのさ、・・・やっぱ俺待てねぇわ。このまま鈴と距離できた感じが嫌だ。だから、今話したい」


私の方を向いて奏が言った。


「・・・・・・」


どうしよう。

なんて言ったらいいかな・・・。


< 125 / 268 >

この作品をシェア

pagetop