君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


対戦相手と挨拶を交わした選手たちが応援席の下に並び、こっちに向かって頭を下げた。



「「「ありがとうございました!」」」



星宮学園の応援席から拍手が沸き起こった。


私も拍手を送る。



ほんと、良い試合だったなぁ。



「「「キャーッ!奏くーんっ!」」」



ファンの子たちからの黄色い声援は相変わらずで、明日のど枯れちゃうだろうなぁ、なんて呑気なことを思った。


拍手を送りながら当の本人を見ると、・・・ちょうど目が合った。


笑顔でこっちに手を振りながら、口パクで、


『あとでな!』


そう言った気がした。



私も笑顔で手を振り返す。



なんだか清々しい気持ちで、このあともちゃんと向き合って話せる気がした。



< 82 / 268 >

この作品をシェア

pagetop