一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
晴が待つところに行くと手を差し出された。

「晴基くん。南を任せた。二人で幸せになるんだよ」

「はい。幸せになります。必ず」

もう私は涙ながす寸前で晴の手をとった。


「新郎 晴基さん 
あなたは新婦 南さんを妻とし
嬉しいときはともに喜び 悲しいときは寄り添いあい、生涯南さんを愛することを誓いますか」

「はい」


「新婦 南さん 
あなたは新郎 晴基さんを夫とし
病めるときも健やかなるときも 晴基さんと支えあい、愛することを誓いますか」

「はい」

「誓のキスを」

晴が微笑んで私のベールを上げた。

そして、
「もう、離さない。愛してる」

そう耳につぶやいて
キスした。

拍手が上がった。

そして、なぜか晴が耳打ちしてきた。

「やっとこれで南の唇は俺のものだ。
生涯俺からのキスしか受け付けられなくなっちゃったな」

その言葉を聞いてポカンと私はした。
「あの…、言いづらいんですけど私多分人工呼吸で他の人からキスされてるよ?」

「ない。俺がしたから。南のファーストキスは、俺からの人工呼吸だから」

ニヤリと笑った。

え?、!聞いてないんだけど?


困惑してる間に
「南、見て。こんなに俺らを祝福してくれる人がいるんだよ。だから、もうひとりじゃない。俺もいるから。
笑顔を絶やさない家庭にしよう」

「うん。ひとりじゃない。一緒に幸せになろうね!晴」

二人で手を取り笑いあった。






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