一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
しかし、体調は午後になるに連れて悪くなる一方だった。
お昼ごはんもあまり食欲が出ずにゼリーだけで終わらせてしまった。

そろそろ苦しいかも。
でも、あと二人の患者を見なければいけない。頑張ろう。

「次の方、どうぞ」


診察をなんとか乗り切り、医局に戻った。
医局には、何人かの看護師と晴がいた。

「有川先生、もう今日は帰ってください。
顔色が悪い。」
晴にいわれたので

「では、お言葉に甘えて上がらせていただきます。」
そう答えたときだった。
自分の胸に激痛が走った。

「っは、はっ、はっ…」
久しぶりに発作が起こった。
苦しい…息が…

「南!大丈夫か?いつもの発作?胸以外に辛かったり、痛いところは?」

「い、いつもの、発作、だ、だけど、い、つ、もより、痛い、」

「分かった。すいません、ストレッチャー用意してください。」

晴が看護師に指示を仰いだ。

「南、薬飲ませるね。大丈夫だからね。」
晴が口移しで飲ませると、私を抱えて
ストレッチャーの上に乗せた。

「検査するので、救急に運んでください。」

「南?え、南」
そう呼ぶ葵の声が聞こえた気がした。
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