僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている
僕は掃除のことなんか完全に忘れて、しばらくの間、そのエキセントリックな写真にぼうっと見惚れてしまっていた。

彼女は、写真の中で笑っていた。

無色の世界で唯一、あふれんばかりの色彩を放ちながら、永遠に動かない時の中を生きているみたいに笑っていた。

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