キミに伝えたかった二文字の言葉と99本の薔薇の花を。

沢山の好きをキミに。

ーーーーー
 イヤなアラームの音で目が覚めた。

「ん〜・・・・」

 重たい体に鞭を打ってベットから起き上がる。

 直ぐそばにある鏡を見つめて、りりはふと疑問に思った。

「髪が短くなってる?」

 艶々の腰まである自慢の髪が胸の位置ぐらいしか無かったのだ。

 まだ寝ぼけているのかと、目をごしごしと擦ってもう一度見たが、鏡に映るりりの髪の長さは変っていなかった。

 ----りりは鏡の中に映るカーテンの色も違うことに気が付く。

(おかしい。)

 あのカーテンは去年、景がいなくなったタイミングで変えたのだ。そう、あの色は・・・・・・・景が私の色だと言ってくれた色だから。
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