続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「マジでへたくそ。もっと吸いつけよ」

「……難しいよ、キスマーク……付けたことないのに……」

「首輪つけてくんねーなら、俺、よそ見するからな」

「やだっ。何でそんな事ばっかり言うのっ」

「早くやれよ」

そうじゃなきゃ、俺の我慢が先に来てしまう。

美弥に首輪をつけられたい願望よりも、美弥を今すぐ押し倒して、突き上げたい衝動が勝りそうだ。

美弥は、再び小さな口を開くと、俺の鎖骨あたりに、吸い付く。

「もっと吸って」

リビングの大きな窓ガラスには、後ろ向きで俺の鎖骨に顔を埋めている美弥が、映っている。その姿に興奮して思わず、吐息が漏れ出す。

「……あ、……ついた」

美弥が、恥ずかしそうに俯くと、俺の鎖骨下には、赤い花がひとつ咲いている。

「上出来。つぎは俺の番な」

窓ガラス越しにそれを、確認した俺は、そのまま美弥を窓際に立たせて、丁寧に愛撫していく。

美弥の声と吐息に俺の欲情が混ざり合って、すぐに互いの体が、熱を帯びてくる。

俺たちは、何度もキスを繰り返しながら、クリスマスツリーの電飾を横目に、一つに重なった。
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