続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
ーーーーそうだ。

こうやって嘆いていても美弥は、見つからない。

美弥は、きっと今もどこかで泣いている。

俺に事情を話せないまま、自分を偽って、俺の手を離したこと。 

そして子供のことを俺に伝えることが出来なかったこと。  

ひとりぼっちで不安なこと。

「俺から離れられると思ってんじゃねぇよ」

俺は、ノートパソコンの電源を入れると、都内の産婦人科を検索する。

そして、俺は片っ端から電話をかけていく。

美弥の性格上、妊娠検査薬で陽性の結果が出たならば、お腹の子供が順調に育っているか確認する為に、病院に立ち寄る可能性が高いと俺は、踏んだ。

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