あなたが婚約破棄されたいならどうぞご自由に。ですが、私の周囲は怒っているので覚悟をなさって下さい。私は私で王太子殿下に溺愛されてしあわせになりますので
 なんてこと。ソフィアは王太子殿下の腕に自分のそれを絡めると、ひきずるようにしてあるきはじめた。

「アリサ、また寄らせてもらうから」
「王太子殿下、お待ちしております」

 王太子殿下の背に、頭を下げて見送った。
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