信じていた···疑う事も··なかった
早都の想い

早都と沙良は
デザイン帳を見ながら
話をした。

あれから後の話も······
仕事や生活の話し

そして今回の決断の話し
早都は、ずっと
建てたいと思っていたらしい

計画も建てていたが
建てて欲しい会社に
出会わずに
ずっと悩んでいたと。

そこで染谷さんの会社の
ホームページに行きついた
と話してくれた。

そのホームページも
沙良が手を加えたのだ。

早都も沙良も
驚いていた。

不思議な感覚
不思議な思い

二人の想いは
繋がっている
だが·····

「沙良。
これは、俺の身勝手な夢なんだ。
それに沙良を巻き込む
なんて考えていない。
沙良は、俺といると
思い出して
きっと辛くなる
悲しくなる
そんな思いをさせたくない。
だけど
今日来てくれて
ありがとう。
俺にあってくれて
本当にありがとう。
本当に嬉しかった。
本当に夢みたいだ。」
と、早都はボロボロと
涙を流しながら言った。

沙良は、正直
何も考えてもいなかった
自分がどうしたいのか
どうあるべきなのか

早都の事は
やはり想っている

そのことは十分にわかった。

だから?

また、一緒になって
同じ事をされたら?

沙良は、どうしょうもない
想いに打ちひしがれて
高木の家を後にした。
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