私たちの笑顔
「由美!」

「アキ!!」


意識が戻って二時間後。

アキと先生がお見舞いに来てくれた。

三人で喋るの久しぶりだな…

病院にいながらも、私の体のことについては何も話さなかった。

ただの世間話の嵐。


「失礼します」


看護師さんがきた。


「舞岡さん…赤ちゃんの遺体です。まだ人間の形になっていなかったですが…」


小さい骨坪を私に差し出した。


涙が溢れてきた。

骨坪を抱えながら大泣きした。


赤ちゃん…

私の赤ちゃん…



数日後、赤ちゃんの遺体は舞岡家のお墓に入れた。


こうして私の長いレイプ事件への戦いは終わった。


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