私たちの笑顔
「よろしければ葬儀に来ていただけないでしょうか…?」


棚橋が亡くなった翌日の朝、棚橋の奥さんから電話があった。


最期を見届けられなかったから…

アキと二人で行った。


葬儀終了後、棚橋の奥さんに呼び出された。


「あの人の骨です…。お子さんと一緒に眠らせてあげてください…」


奥さんが泣きながら渡してきた小さな木の箱…

白い…小さな骨が布に包まれて入っている。


「わかりました…。これでうちの子も寂しくないと思います…」


棚橋の骨…

ただただ涙が溢れてくる。

もう少しで赤ちゃんの元に行けるからね…
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