イケメン生徒会長と病弱なツンデレ美少女との恋物語
出会い
可愛いて思ったんだ。
思ったというより思っていた。




最初は。




けど。
今は束縛欲しいし、わがままだから別れたくて別れたくて仕方ない。
下手したらクラスメイトと話すななんて言ってきやがる。



夏休みが終わったあとの始業式の日。
はぁ。
今日から学校か。
だるー。


 

「颯太!」




げっまたきた。
まぁ、一応彼女だから別にいいんだろうけど。






「今日さうちの両親いないの。だから……」




まぁ。
そういう誘いだよね。
これは。



普通なら好きな子からの誘いは断らないだろうけど。
あいにく俺はそういう気分じゃない。



ぶっちゃけ好きなんて思ってない。




「なんで別れないんだ?」


藤澤に相談したらこうだよ。
正論だけど、なんかムカつく。




好きじゃないなら確かに別れたらいいのに。
何故か別れられない。








「さぁ?なんでだろう??」



目の前にいるこいつは藤澤かなめ。
世間でいう幼なじみ。
俺と同じ生徒会役員。



「俺はいいんだよ!藤澤、いい加減に莉音に告白したら?」
「うるさい!!」



唯川莉音と藤澤と俺は幼なじみ。
藤澤は莉音が好きなんだよね。



「藤くん、橘!生徒会終わった?」




タイミングよく莉音がきた。




「今日は2人だけ?」
「莉音。俺まだ生徒会の仕事あるから先に藤澤と帰ってくれない?」
「仕方ないわね」




なんだかんだ言いながら莉音もまんざらじゃないんだよね。
実は。


最近校内の見回りしてないし久々見回りしてから帰ろうっと。
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