略奪女子ネット村
次の10日間/9日目の夜





マユリは目を疑った


その夜届いたヒサシからのメールにである






”明日の夜、カラオケボックス、Kに来い!OK?”


マユリはその場に誰が来るのかを聞いた


もちろん…


その結果、南原ねね、飯野ミハル、赤宮シゲキほか、例の遅刻寸前駆け込み組計6人の集まりだということだった


言わば、マユリ一人が部外者、外様だ


行けばどういう状況になるか、それは火を見るより明らかである…


肌色違いの自分はは徹底的にイジられる


格好のターゲットだ


さすがに彼女は迷った


散々悩んだ結果、まず、何故自分を誘うのかをメールで尋ねてみた







”そん時、オレがどう出るか、試したいんだ。自分の反応をさ。残酷だと思うが、ここへ来て、お前への指令ならこれしかねーよ”


マユリはこのメールを、一生忘れることがないだろうと確信した


”じゃあ、OKする。でも、私もどうなるかわからないから。最後まで正視してくれる?”


”OK。明日の夜はガチンコだ。…なら、もう寝ようぜ。おやすみ”


メールのやり取りは午後11時45分で終わった







まさかこんな展開になるなんて…


マユリの略奪計画は結局、レクチャーに従った結果だった


しかし、ギリギリの局面で決断したのはあくまで自分自身だった


そして必死になって、それを行動に移してきた…






「明日もどんな修羅場になろうが、”それ”でやる!」


略奪計画も大詰めを迎えたマユリは、そう力強く胸に誓い、寝床についた







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