Departure in the late teens

Departure10

〜The departure of two people〜


ちあき
[あすくん おはよ! 明日、病院に行ってきます。君と大阪に行って楽しかったのに その後から 体調 どうもヤバくて(汗) ホントは君に一緒に居てほしいけど さすがに無理だよね?(汗) ]



明日和(・・・・ちーちゃん、、、)

((明日は 月曜だし店は 暇な方だろうから、、、))

(( ま、いいか!休んでも!!))



明日和
[ちーちゃん おはよう! 明日、何時に病院行くの? ていうか、明日、仕事休むよ。 だから 一緒に病院、行こう!]


ちあき
[あすくん ホントに!? 一緒に居てくれると ホントに助かる(泣) すごく 心強い!! ありがとう♡ 病院は10時の診察になってるよ!!]


明日和
[了解!じゃあ 明日の朝ちーちゃんの都合がいい時間に いつもの駐車場に行くね!]


ちあき
[いつもの駐車場じゃなくて そこから わたしが歩いて行く方に向かうと道が右にカーブするから その後 左側に見えるベージュ色のアパートがあって玄関先に花がいっぱい植えてある部屋の前で待ってるね!よろしくお願いします]




診察の日、ちあきは いつになく深刻な表情で 可愛らしいマタニティウェアを着ているけど やはりどこか寂し気に現れた。


院内にいる妊婦さんのほとんどが 穏やかな雰囲気で幸せそうにいたけど ちあきだけは違った。



明日和(ちーちゃん 大丈夫?)

ちあき(うん、、大丈夫 、ありがと)



看護師(速瀬さぁん お待たせしました〜こちらへどうぞ〜)


ちあき(あ、はい。)

(行ってくるね、、)
明日和(うん。 しっかりね⭐︎)



ちあきは かすかに微笑み うなずいて診察室に入っていった。



ちあきのお腹の子は亡くなっていた。
ちあきの身元保証人となり書類にサインをして 2時間くらい待った。


ちあきは病院側から もう少し休んだ方がよいのでは?と心配されたが明日和のもとに戻ってきて 病院を後にした。



ちあき(あまり無理をしないようにして 車で寝てれば大丈夫だと思う)


明日和(ホントに!?(汗)
(家に帰って 休んだ方がよくないの?)


ちあき(おかんに このことは言わないで出てきてるんだよ! )

(それから どっちにしても帰ってヨシ君の世話しないで寝てはいられないし(汗)

(とにかく今日は 前からクラブの常連さんに しつこく誘われてて 一緒にお付き合いするからって理由で おかんに頭下げてお願いしてきたのよ(汗)



明日和(そうなんだ、、、、ちーちゃん いろいろ 大変だなぁ(汗)


ちあき(ハハハ(汗)自分が悪いから しょうがないね。)



明日和(じゃあさ、これからどうしようかね?)




ちあき(ねえ、あすくん )



(わたし海が見たいよ、、、、、なんだろう?海に連れてってくれない?)


明日和(海? 海ね。。。 )
((どこの海にしようかなぁ?))


ちあき(近くの海でいいからさ)


明日和(オッケー! じゃあ あまり遠すぎなくて 何かあっても都合が良さそうな下道でも行ける内海にしよっか!)

ちあき(うん⭐︎ありがと♡)


ちあきは シートを倒して大好きなhideの曲をバックに明日和とのおしゃべりと、時々うたた寝をしながら内海海岸へと向かい

海岸に着くなり車から降りて 目線は遠く、海へと向かい歩き出した。

明日和は 車からちあきのバッグを持って そのあとを 少し離れて歩き ついてゆくと

ちあきは浜の真ん中くらいで ちょこんと座わり海を眺め しばらくすると泣きだした。


明日和は ちあきの視界の邪魔にならないくらいの位置に座り海を眺めた。




明日和((季節はずれの海、夏にいつも ここで見ていた海とは違う空と海。ここでは いろいろな感情を味わっている))

((今日が一番 哀しい内海だな、、、))



ちあき(あすくん、 バッグ持ってきてくれたんだね、ありがとう⭐︎)

そういうと バッグの中からハンカチを取り涙を拭いた。

しばらく海を眺め砂浜を立ち去る時にちあきがひとこと


(もっと早く君と出逢って 仲良くなっていたかったなぁ。。。)


明日和(え、そうなの? )

(確かに もう少し早く出逢ってたら ビートマニアがもう少しだけ上達してたかもね(笑)



ちあき(フフ、 そんなの もう どうでもいいし(笑)



そして 二人は車に乗り込んだ。



例えば旅の途中♪
君のエンジン空回りで♪
それでなんとなく虚しくなるでしょ♪
何にもないって事♪
そりゃあ 何でもアリって事♪
君の行きたい場所へ何処でも行ける♪
OH そびえるロケット♪
錆びつく前に発射さ♪
何度でも打ち上げよう♪
REDY?3,2,1 GO!
SPEED FREAKS BABY ROCKET DIVE♪
錆びつく前に乗りたい♪
飛びだせば 君は完ペキなロケット♪
オイデSPACE AGE BABY ROCKET DIVE♪
見えない場所へバンジーダイブ♪
新しい星が瞬く宇宙へ♪
SAIL AWAY♪

何年待ってみても♪
僕ら宇宙の暇人だろう♪
君と胸のミサイル抱えて飛ぼう♪

・・・・・・・・・⭐︎





ぜ〜んぶ 結局わたしが悪いんだよね。


わたしがしっかりしてれば ヨシ君だって母子家庭の子になんて ならなかっただろうし


今回のお腹の中の子だって こんな結末にならなかったかもしれない、、、


男をみる目がないのも 男に捨てられるのも わたしが それだけの女ってことだし(涙)


おかんとだってケンカしないで済むし、、、


夜の仕事だっていつまでも続けられるものでもないし


あ〜ぁ、、、しっかりしないとなぁ、、、、(涙)




ちーちゃん! だから、もうそんなに自分を責めないで!



僕は ちーちゃんの友達として できることはしてあげるから!



協力してあげるから!!




僕ら知り合って間もないけど 友達だから!!



ちーちゃんは僕の大事な友達だから ちーちゃん泣かせないよ!!



ね!! だから 泣かないでよ!!





(涙) あり が と. . .. .。



うれしいよ. . . . . でも. . . .(涙)



友達なのに 今、 泣かせてるじゃん(涙)


バシッ. . .⭐︎ (イテッ(笑)

ハ、ハハハハハ。。。



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