逃げても逃げても追いかけてくるの
「きゃぁぁぁあぁ!!!!
優斗……っ!!!優斗……っ!!!!」

化け物の長い……長い……
髪の毛に包まれるようにして、
優斗の姿は…やがて見えなくなり、

同時に……

優斗に乗りかかった化け物が首を
おかしな方向に曲げて、私達との方を見た。

ヌメ…っと静かに化け物と目が合った私達は

「ひっ……っ」

髪の隙間から見えた化け物の顔に、
衝撃を受けた。
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