逃げても逃げても追いかけてくるの
桃が死んだのも…、夢?

え……

「どこからが……夢なの……」

声に出しても誰からの返事もない。

「……え」

そこでようやく気づく。

カーテンの隙間から
差し込む光が全く無い事に。

まだ部屋が薄暗い事に。

目覚ましが鳴っていない事に。

鳴っていないのに、何故か目が覚め、
ベッドから立ち上がっている自分自身に。
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