逃げても逃げても追いかけてくるの
「長きに渡り真実の念を込めた」

「真実の…念…?」

「本当に困った時…その数珠を切れ。
お主らの道標になるかもしれん。」

「ァァァァァァァアァァァァァァァァァアァァ…」

「…っ」

「架乃!凛!ほら!行くぞ!!」

「ァァァァァァァアァァ…」

「あっ、うん…っ、
住職っ、、分かりました…
ありがとうございます!」

「ありがとうございます…っ」

よく分からないけど、
私と凛は一言、お礼を言って、

不気味な声を背後に
浴びながら逃げるように寺を出た。
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