逃げても逃げても追いかけてくるの
私達がこの島を出ようとしてる事を、
悟られないように……。

笑顔を作って、
なるべくいつも通り接しようとするけれど

内心そこにしか気が向いていない。


「なんじゃぁー、
はよぉ、くっつけ言うとるやんかー」

「あははっ……、あっ、そうだ!清水さん!
この前くれた邪魚!
めっちゃ美味しかったよー!」

私がそう煽てると清水さんは
目の横にシワを作って豪快に笑った。
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