二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
「ねえ。いつまで、2人は抱き合ってるのかな?」

 と言いながら、涼はすぐに香澄を勇気からべりっと引き剥がす。

「香澄、前にも言ったけど僕以外の男にハグをするのはやめてくれないか。未来の情操教育に関わるだろ」

 涼は、もっともらしいことを言うが、拓人はそれを見てケラケラ笑う。

「嘘おっしゃい!嫉妬丸出しの男はみっともないわよ」
「妻が男に抱かれているのを黙って見る男も、どうかと思うけどね」

 そう言ってからすぐ、涼はエプロン姿の香澄の手を取った。
 それから涼は、香澄の予想外の言葉を口にした。

「それでは、申し訳ないですが未来のこと、お願いできますか?」
「え?先生?今日はみんなでパーティーだって」
「はいはい。未来は私がしっかり躾けてあげるから」
「洋子さん、未来のことお願いします」
「こんなイケメンさんに言われたら、ますます頑張らなきゃ……」
「え?え?」

 香澄の頭が状況に追いついていない間に、いつの間にか香澄は、エプロン姿のまま涼のフェラーリに乗せられた。
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