やっぱり…キスだけでは終われない
「俺はもう片時も離れたくないんだ。せっかくカナと恋人同士になれたのに…。一緒に生活すれば同じ家に帰るんだ。どんなに夜が遅くなっても朝には会えるだろう。それにもっとお互いのことを知れるだろう」
「柾樹…」
「カナにおやすみとおはようが言えたら、すごく幸せだな…って思ってさ。ねぇ…一緒に暮らそう」
首を傾げておねだりしてくるような、少し寂しそうな顔で「お願い」なんて…。
かなり強引な柾樹だけど、やっぱり私も好きだから一緒にいたい。好きになっちゃったから仕方ないか…。
こんな風に懇願されて、断れるはずなどなく…頷く。
ギュッと抱きしめられ彼の腕の中で「ありがとう…」という柾樹の声を聞く。このあとしばらくは彼の腕の中で、頭にたくさんのキスをされた。
そして、柾樹はやはり私の予想より早くに諸々の手配を済ませ、私は再会から1週間で柾樹と同棲することになってしまった。