やっぱり…キスだけでは終われない
「こうやって起きてるカナを抱きしめるのはやっぱりいいな…」
「最近ずっと遅かったですもんね。ちゃんと眠れてますか?」
「大丈夫。シンガポールでカナのことを考えないように仕事ばかりしてた頃より、ずっとよく眠れてるよ」
「…あの時はごめんなさい。私…柾樹のこと他にも付き合ってる人とか、一夜だけの女性がたくさんいるんじゃないかと思ってて…。まさか私のこと、探そうとしてくれてたなんて考えてなくて…」
「いいんだ。今が最高に幸せだから…」
手を引かれてベッドに倒れ込むと、自然と唇が触れ合う。深くなっていくキスに溺れて、久しぶりに二人で熱い夜を過ごした。
柾樹に抱きしめられたまま眠っていた私は夜中に喉が乾き目を覚ました。そっと彼の腕をどかそうとした時に、柾樹の口から聞こえた小さな呟き。
「…ん……やっぱり…カナが1番だ……」
……1番?…それって…誰と比べてるの?…
動揺してしまい彼の腕の中から抜け出し様子を窺うが、柾樹が起きる気配はなく寝言なんだと理解する。