モブ女の私と太陽の君
「おれもうちょっと話したかったなー」
と言うので慌てて頭を下げる。
「ごめんなさい、」
まぁ、いいんだけどねと言われて頭をあげる。
「ありがとう!」
と笑うと
「はーいその顔は反則でーす」
と隠されてしまう。
「わぁ!見て!あそこ大きいお魚がいる!」

水族館は子供の時以来来てないからとても懐かしかった。
テンションが上がって色々見ていると
「はい、ストープ」
と腕を引っ張られる。
「琥珀ちゃんチョロチョロ動くから迷子になっちゃうよ」
と指を絡めて繋いでくれる。
いわゆる恋人繋ぎと言うやつだ。
それでドキドキしてしまって大人しくなった私を見て
「ん、いーこだね」
と耳元で言われる。

どうしよう。こんなことされたら心臓持たないよ。
「ずるいです」
とぼそっと言うと
「何か言いましたかー」
と言われるから、
「何も言ってないでーす」
と返して2人で色々な場所を見て回った。

沢山写真も撮ったし、デート出来て嬉しかったのが海くんにも伝わるといいな。
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