魔王様に溺愛されています
 「これが、昔々の話だな」

 「…そうなんだ」

 「ここが、その森だな。リーシアのいてた村が魔物と精霊の共存していた村だ」

 「…そうなんだ…森…探検したい」

 「あぁ、そうだな。散歩に行くか」

 神さまと散歩に出た。

 周りに精霊が集まってくる。

 …リーシアだ…

 …生きてたんだ…

 「こえ…君たちの声?」

 「…精霊の声が聞こえるのか?」

 驚いた顔で神さまは見てくる。

 「精霊の声…?」

 「精霊の声っていうのはな、精霊同士でしか聞こえない声、人間には聞こえないんだ」

 「昔から、だれかの声すると思っていたの…精霊たちの声だったんだ」
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