魔王様に溺愛されています
 「…邪魔しないで…?」

 「キャウーン」

 「エイル!何を…したの?」

 エイルは壁にぶつかり、動かなくなった。

 「なにって?邪魔だったから、眠ってもらったんだよ」

 「…あなたは誰?放して…」

 「やっぱり僕のこと忘れてるんだね…悲しいな」

 この人は、一体…なんでそんな悲しそうな顔をするの…

 「…うーん、名乗るのは簡単だけど、思い出してほしいなぁ…」

 「思い出す?私は、貴方なんて知りません!放してください」

 …穏やかだった顔が眼の光がなくなった。
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