魔王様に溺愛されています

封印された精霊

 光が眩しく、目を瞑った。光が収まり、目を開けると、彼は、私から離れたところに立っていた。

 「…目覚めたのか?…間に合わなかったか?」

 …今のは…一体?

 「いや…まだ…、…か」

 何か、言ってるけど、今なら…

 私は、エイルのもとに走った。そして、エイルを揺さぶった。

 …起きて、エイル!

 私は、後ろに彼がいることに気づかなかった。

 「…そいつは、起きない…魔法を解除しないと…ね」

 「何を…?」

 「昔と一緒だな…リーシア、君は、何もできないんだよ…」

 何も…できない、昔と一緒?昔って…
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