寂しい世界から救ってくれた



毎日1人だった私を救ってくれた男子。きっかけは、些細なことからはじまった。

「______ねぇ、キミ1人?」

私は、頷いた。

「なら、俺と一緒に話そうよ」

こうして、一緒にいることが増えていった。

だけど、その男子三毛李葡(みけ いぶ)は小説を読むのが好きで決まって図書館の奥で小説を読んでいる。

私は、寂しいと思わない。

だって、私がここに居るのは三毛くんのおかげなんだもん。



ずっと見ていたらしく三毛くんは、私に気づき「どうしたの?」と聞いてきた。

「あ、うんん。なんでもないよ」

「寂しいの?」

「え」


三毛くんは、読んでいた小説をパタンと閉じた。

「こっちにおいで」

私がもたつくと三毛くんは、手首を掴んで引き寄せた。

「うわぁ」

ちょっと、バランスを崩した。

それを三毛くんは、ふわぁっと私を受け止める。


え?な……に?この状況。

三毛くんに……ハグされてる?

だけど……三毛くんの所が1番落ち着く。


私はこの腕を掴んで離さない。


私の居場所をくれた……。

うんん、寂しい世界から救ってくれた三毛くん。

大好き♡だよ。

言葉にするのは、まだ先の話。

私は、三毛くんの腕の中で微笑んだ。


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