小悪魔と仮面舞踏会

しかもお姫さまだっこ?

笑えるね。

私は瑠美音ちゃんのクラスの子にお礼を言って

瑠美音ちゃんを探し始めた。

あちこち探していると

空き教室を見つけた…

そこに近づくと

中から話し声が聞こえてきた…

「俺…期待しちまうよ?こんなことされっと。」

聞こえてきたのは男の声…

期待?

確かにそう言った…

「好きにすれば?」

続いて女の声が聞こえる

「へっ!!?」

「だから期待でもなんでも好きにすれば?私は別にかまわないから。」

「それっ…てどういう…?」

「さぁね?自分で考えて?私は別に迷惑とか思ってないから…」

中の様子は分からない

けど、確定した。

この声は間違いない。

私が聞き間違えるはずない。

忘れもしないこの強気な口調に

相手を焦らすような

誰しも聞きほれるような

甘い甘い小悪魔声

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