小悪魔と仮面舞踏会

私が養女だって知ってるのなら

私の両親は血の繋がった兄妹だってことも知ってるはずよね…?

『じゃあ…私の両親が血の繋がった兄妹だってことも知ってるの?』

「えっ?」

宮沢は一瞬固まってから口を開いた

「あれ…本当なのか?嘘じゃねぇの?」

『やっぱり聞いてたのね…。本当のことよ。私が養女だってことも、両親が血の繋がった兄妹だってことも…』

「そ…んな」

『信じらんないかもしれないけど、まぎれもない事実なの』

サラリと言う私

宮沢は唖然…。

しばらくの沈黙

宮沢は何か考えるような顔になり

そして口を開いた

「俺、松山を受け止める!!」

は!?

唐突に何言い出すのよ?

『何言ってんのよ?』

そう言うと

「今は驚きすぎてなんか現実味がねぇけど、俺はどんな松山も受け入れる!!受け止めたいんだ!!」

まっすぐに私を見つめてそう言ってきた…。

なんで宮沢は

事実を知ったのに

すべてを知ったのに

こんなにまっすぐに私に向かってくるんだろう?

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