俺達の笑顔
噂に囲まれて毎日ハラハラする俺。

よりによって噂が流れ始めてから、学校で由美を見かけてもたいてい上野先生とツーショット。

まさかもう上野先生の耳に入ったのか…?


あまりにも楽しそうに話す先生と由美を見て、なかなか話しかけられなかった。

今まであんなに近くにいたのに…


『和明〜!』


もう一回…この前みたいに名前読んでくれねぇかな…?

由美の屈託もない笑顔と笑い声が思い出される…

もう俺には見向きもしてくれないんかな…

俺って情けねぇな…



毎日噂に振り回される日が二週間も続いた。
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