眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
それくらいの想像はつくわけで。
「っ…は、恥ずかしくて死にそう…」
神々先輩の胸に顔を埋めて、羞恥心に耐えるしかなかった。
「失礼します」
保健室にやっとたどり着き、神々先輩はドアをガラガラと開ける。
…養護教諭の先生がいない。
いつもならいるはずの先生が、なぜかいなかった。
保健室特有の消毒液っぽい匂いが、鼻にツンとくる。
き、気まずすぎるよ…っ。
話したことも無い先輩と2人きり。
このシチュエーションがどれほど苦痛か。