いじっぱり姫の青葉色は。

私、なにか悪いことでもしたんですか?





「うーんと、この手はなに? ……え、なになに」


 ずっしりと右肩にのしかかる重み。次いで、壁の方に追いやられる。一体なぜ。


「なんでわかった?」

「な、なにが」

「俺が頭を張ってるって、いつ気づいた?」


 無機質なレンズの方がよっぽどマシ。そう思えるくらい、黒々とした瞳に興味の色が乗っているのが丸わかり。パッと見た感じでは表情にいつもとの差は表れていないけど。


 ……と、冷静に観察したところで眼前の数センチ先にそれがあると気づいた私は、なんとなく気恥ずかしくなって視線を逸らす。言い訳をするとすれば、青葉薫の顔がいいから。私が変なんじゃない。


 頬に熱が集中する前に、青葉薫の問いに答えることにした。


「初めてあんたたちを見たとき」

「表向きは流星が総長なんだが?」

「最初はそれを知らなかったんだよ」

「でも、後で知ったんだよな? どうして考えを変えなかった?」


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