謎のアイドル☆レインボーピリオド
──『あんたの隣なんてこれ以上いられない。あんたと私は釣り合うわけないじゃない』

──『え、ちょちょっと待って!なんでイメージカラーの話で……』

──『あんたとは住む世界が違うのよ。消えて』

──『は、新苗、だいじょ』

──『私、あんたのこと嫌いだった。明るいとこも全部拒絶反応してた。あんたのこともうこれ以上認められない。一人でオレンジって騒いでいれば』

──『え……新苗』

──『……──』

──『新苗……?そんなこと思ってたの……?うちのこと……?』

──『うん。初めて会ったときから思ってたわ』

──『心の底で大嫌いって言いながらうちに笑顔向けてたの?ねえ、嘘だったの?嘘ついてたの!』

──『分からなかったんだ、私の心の闇に』

──『やっぱ……本当に……うちのこと』

──『うん、嫌い。憎くて仕方ない』

──『そ、そんな……新苗……っ。信じてたよ……?嘘でしょ?うちらこれからも一緒に歌えるよね?』

──『馬鹿じゃないの。私の目に入ってほしくないぐらい憎い。消えてよ!』

──『そ、そこまで……新苗』

──『大嫌いだって言ってるでしょ?』

──『……っ、うちだって新苗のこと嫌いだもん!うちを騙してた卑怯者!』

──『……だよね、卑怯者だよね、私は』

──『え……?』

──『そんな卑怯も隠してあんたを騙してたのも事実。気づけてよかったね。じゃあ消えてよ』

──『新苗なんて、嫌いになった』

──『分かったから。消えて頂戴』

──『消えるよ!うちのことそう思ってたなんて……もう一生会わない!』

──『ふっ……』




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