謎のアイドル☆レインボーピリオド

▶レインボーピリオド

 「さゆ」以外何も自分の情報を言わない謎の少女によって、「レインボーピリオド」が形成された。



 阿月は、はじめ戸惑ったが、さゆの話を聞いて信用して入ることにしたのだった。



「ここが、レインボーピリオドの集まる場所にする」



 阿月を連れて、さゆは駅近くにあった礼拝堂に案内する。

 いつもこの辺りに来る阿月でも分からなかった場所だった。どこか神々しい雰囲気が漂っていたが、偶然なのか今は誰もいなかった。



「活動は、ユーチューブに歌を流す。もちろん素顔は出さない。私達の集合場所はここね。ここで歌って踊って話し合うでいい?」


「うん……私達って、私とさゆだけなの?」


「ううん、他のメンバーをすでに呼んでいるわ。今日は来てないけどね。会った時の名前は……偽名を名乗って。貴方はアッキーのままでしょ?私はさゆのまま」


「偽名じゃなくて、芸名じゃ……」


「……言い方を間違えたわ。それと、スマホでレインボーピリオドと検索してくれない?」



 阿月は戸惑いながらも、検索をかけた。
 すると、「レインボーピリオド」というサイトが出てきて、まだあまり更新されていない。



「それは、動画のURLを宣伝するサイトよ。そのサイトの右上のサインインを押してくれる?」


 パスワードを打ち込む欄が出てきたため、さゆに言われた通りの番号を打ち込むと、チャット系のページに飛んだ。


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