恋の方程式。(短編)

君に恋して12年

神崎 葵(かんざきあおい)、17歳。
勉強も、運動も好きだけど得意なわけじゃない。顔もいたって平凡。
私には好きな人がいる。同じクラスの横田 春翔(よこたはると)。
春翔は幼馴染で、自慢じゃないけど、よく家にお邪魔して晩御飯を食べたりする。

「あーおい!おはよ!」
彼女は如月 結衣(きさらぎゆい)。私の中学校からの親友。
「おはよう」
「葵、今日の一限目の古典の課題やった⁈」
「うん。終わってるよ。」
「ほんと⁈見せてください葵様〜」
「もー、しょうがないなぁ、はい。」
「ありがと!今度なんか奢る!」
「はいはい笑」
結衣は走って教室に入って行く。
(ふふ、可愛いなぁ)
彼女は可愛い。噂によるとこの前3年生の中で人気の先輩に告白されたとか…

「よっ!おはよ葵」
「春翔、おはよう」
(今日も一段とかっこいいなぁ)
春翔は男女関係なく誰とでも仲良く出来て、スポーツ万能。勉強は…まぁ〜笑って感じだけど。そんな感じでみんなからすごく好かれている。

「あっ、そういえば!葵って修学旅行の行動班もう決まった?」
「ううん。結衣とは一緒になろうって話してたけど正式にはまだ決まってないよ。」
「まじ?じゃあ俺らと組まない?」
「多分大丈夫だけど、結衣にも聞いておくね。」
「おっけ、さんきゅー。じゃ、また後で」
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