ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

バースデープレゼントですって?

「美味しいわ。甘さ加減がちょうどいい」
「それはよかった。お茶もどうぞ」

 シュッツに促され、紅茶を飲んでみた。

 ローズティーね。

 気持ちが落ち着くだけでなく、優雅な気持ちになる。

 わたしが満足しているのを確認してから、四人もクッキーを食べたりお茶を飲みだした。

 そして、ワイワイと話をしているときである。

 不意にリタとゾフィが立ち上がった。
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