ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

義理の娘たちは暗殺者

「演じなくてもいいように、どうにかならないのですか?」

 思わず尋ねてしまい、慌てて謝罪した。

「いらないことを尋ねてしまい、申し訳ありませんでした。陛下たちは、いろいろ考えた末での行動なのです。わたしが尋ねるまでもありません」
「いいのです、義母(はは)上。たしかに、いままではこういう方法でしか対処出来ませんでした。いえ、おれたちに対処する勇気や決断力がなかったのです。しかし、義母(はは)上をこうして迎えしてあなたを見ていると、たしかにこのままではいけないことをあらためて自覚しています」
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