ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「あの出会いは、まるで昨日のことのようだ。いまだに脳裏に焼き付いていて、まったく色褪せない素敵な思い出だよ」
「ええ、ジーク。感動的で魅惑的ですらありました」

 ジークとシュッツもうっとりしている。

 正直なところ、どういう神経と性格をしているのって問いたいわ。

 もしかすると、わたしもこんなふうになれるのかしら?
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