ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

夕食

 夕食は、彼の部屋のバルコニーでいただくらしい。

 彼の部屋といっても、わたしの隣の部屋だった。バルコニーじたいは、わたしの部屋から続きになっている。

 将軍付きの兵卒が、テーブルのセッティングしてくれたみたい。バルコニーから直接クラウスのバルコニーへに行くと、すでに彼が待っていてくれた。

 わたしの姿を見ると、彼は椅子をひいてくれた。

 躊躇してしまったけれど、それも一瞬だった。

 こんなわたしでも、一応はレディ。お礼を言ってから着席をした。
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