ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「大丈夫にきまっているじゃない。わたしたちがいたのだから」
「そうよ。陛下やあなたたちがいない間は、わたしたちがお義母(かあ)様をガッチリ守っているでしょう?」

 リタとゾフィは、そんな彼らに苦笑交じりで文句を言っている。

「ええ、陛下。それから、ジークとシュッツもわたしは大丈夫です。なんともありません。リタとゾフィがついていてくれていますから」

 ラインハルトのギュギュギューッのハグに、ギューッと抱きしめ返した。すると、彼はようやく落ち着いた。

 リタがオリーヴィアとわたしとのやり取りを話して聞かせると、ラインハルトたちは大笑いした。
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